グレーチカ(蕎麦の実)

This post was written by Татьяна on 5月 29, 2012
Posted Under: ロシアの食材
蕎麦

蕎麦

1 ロシアでの蕎麦

日本で「蕎麦」と言えば麺類で、日本独特の食べ物のようなイメージを持つ方も多いと思います。

しかし、「蕎麦」は日本以外でもよく食べられていて、日本のような麺類としての蕎麦は珍しいのですが、ロシアでは蕎麦の実(グレーチカ)を使った蕎麦粥(カーシャ)がよく食されています。

また、ヨーロッパでも蕎麦の実を使ったリゾットを食べる習慣があります。このように、世界をみると「蕎麦」は実を調理して食べる方が一般的なのです。

蕎麦の実は血糖値を上げにくく栄養価が高いので、ソ連時代には、国が糖尿病患者に無料で配給していたほどでした。

ロシアでは、「蕎麦」は広く身近な食材として利用され、栄養分や繊維質を多く含むつけ合わせとして肉料理などに添えられています。

最近では、健康食としても大変注目を浴びており、ますます人気の高まっている穀物のひとつです。

国別生産量ではロシアが1位(約100万t・2007年)です。日本の生産量は23,200t(2008年)

2 蕎麦の主な栄養・効能

[ルチン]……血液をきれいにする、血圧を下げる。毛細血管を強化したり、血圧降下作用や血液サラサラ効果

[コリン]……肝硬変、動脈硬化を防ぐ。水溶性ビタミン様物質で、肝臓に脂肪がつくのを防ぎ、記憶力を高める。

[シスウンベル酸]……シミ、そばかすを防ぐ。メラニン色素を抑制する。

[パントテン酸(ビタミンB群)]……疲労回復。ビタミンCがコラーゲンを生成する時に必要、ニキビ予防、免疫力を高める。

[食物繊維]……大腸がん、便秘を防ぐ。100gあたり4g。これは白米の0.5g、小麦粉2.8gよりはるかに多い。

[タンパク質]……コレステロール低下作用、体脂肪をつきにくくする作用。HDL(善玉)コレステロールを上げ、LDL(悪玉)コレステロールを下げる。

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